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ロシアの干支のイメージИмидж Восточного Гороскопа

2017年2月10日 20:05 コメント(0) トラックバック(0)

 

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2017年は酉年ですが、皆さんはニワトリにどういうイメージをお持ちでしょうか? 干支とは本来中国から伝来してきたものですが、実は中国では猪ではなく豚が置かれています。このように、干支の動物は国によって少し違います。牛が水牛に、猪が豚に代わる国があれば、兎の代わりに猫が置かれる国もあります。中には、寅が豹に代わる国もありますが、数は世界共通で12匹です。ちなみに、ロシアは日本とすべて同じ動物で干支が構成されています。干支の歴史は古く、紀元前1000年の殷代にすでに暦日を表すものとして扱われていたそうで、それらにまつわる迷信やことわざもこれまでに数多く言い伝えられてきました。

ところで、多くの日本人が星座占いを好むように、ロシア人もまた干支占いを好み、干支のことをВосточный гороскоп直訳すると「極東の占い」)と呼び、広く親しまれています。さらに、聞くところによると、日本人とロシア人のそれぞれの動物に対する捉え方には違いがあるそうです。今回は、ロシアにおける、干支の動物にまつわる迷信やことわざについていくつか紹介します。


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【酉年】鶏は鳥でありながら空は飛べませんし、日本では「鶏三歩歩けば忘れる」といったことわざからも見るように能天気なイメージがあります。一方、ロシアでは«Ходить петухом» (鶏として歩く)、という表現があります。意味は、«Ходить с гордым и важным видом»偉そうにふんぞり返って歩く)ことを指します。風見鶏風見鶏としていつも屋根の上私たちを見下ろしているからでしょうか?面白い表現です。


【午年】馬のイメージは実に対照的で、「馬の耳に念仏」、「馬子にも衣装」など馬にとってみれば失礼なことわざや丙午(ひのえうま)の女性は夫を食い殺すなどの迷信が挙げられますが、ロシアでは、馬に関する良いことわざが多く、その中でも私が好きなことわざは、«Сытому коню и овраг нипочем и гора»(肥えた馬は容易く谷も山も越える、つまり「道のりは穏やかである」という意味)です。馬と人間の密接な繋がりがロシアの広大な大地を背に見えてくるような気がしませんか?

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【巳年】日本では、巳年の女性は男運に恵まれないが、その反面、お金に困らないとも言われています。私がモスクワに来て街を散歩しているとそこら中に薬局があるのに気づきます。そして、それらの薬局の看板には、決まって蛇の絵が描かれています。これはヒュギエイアの杯といい、ギリシア神話に登場する薬学のシンボルです。東洋、西洋に限らず蛇は神話に登場する生き物ですが、東洋の蛇の扱い方とは少し違うような気がします。

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干支の動物は、私たちの歴史や文化にとても身近な動物ばかりですが、ロシア人にとってそうではありません。干支の物語から派生した「犬猿の仲」ということわざがありますが、西洋やロシアでは、犬と猿ではなく、犬と猫の仲が悪いのが一般的です。そのため、干支の順番で、鶏が仲裁に入って、猿と犬の間に入っている、というのは彼らにとって興味深いそうです。また、例えば猪について日本人はすぐに「猪突猛進」という言葉を思い浮かべるかと思うのですが、モスクワでそんなイメージは耳にしたことがありません。私の友人の何人かに、鶏の悪いイメージについて知っているかと尋ねても、特に聞いたことがないと言われました。このように、世代によってもイメージは異なってくるようで、あくまで、こういう表現や感覚もあるんだなあ、というくらいの気持ちで興味を持って頂ければ嬉しいです。


 

 


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