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第8回 ロシアで最も豊かな地域とは?
雑誌「Finance」はロシア国内における各地域別総生産ランキングを発表した。これは第三回目の年次データである。 ロシアでトップの地域は例年通り、チュメニ州で43.500ドルである。これは一人当たりのGDPでアメリカやアイルランド、キプロスに相当する高い数字だ。ただ、アメリカも世界規模で見れば10番目で、カタールやルクセンブルクなどは75,000ドルを越えている。 チュメニ州の次に来るのは首都モスクワで、20,000ドル。生産性では韓国、イスラエル、サウジアラビアなどに近い。チュメニ州とモスクワの差は依然として大きいままだが、昨年の2倍の差からは少しだけ縮まった。石油や天然ガスの伸びは鈍化傾向にあるだけに、今後は製造業、貿易、金融やその他サービス業などでモスクワの成長が期待できるだけに、モスクワがチュメニ州を追い抜くだろうと考えられている。 大きくランキングを落としたエリアとしてボルゴグラード州(3位から8位に)が挙げられるが、これは、ボルゴグラード州を追い抜いた5つの地域の伸びが25%~35%と飛躍的だったことが原因といえる。特にサハリン州とクラスノヤルスク地域の伸びは素晴らしく、2005年にはマレーシアやメキシコなどのGDPと並んでいたが、2006年にはチリを追い抜いた。 モスクワ州は昨年の31位から24位まで順位を上げたが、首都モスクワ近郊ということで、非常に難しいエリアといえる。巨大市場に近いことからインフラ整備や投資流入などは他の地域に比べて優位に働くが、一方労働力をモスクワに取られるデメリットも生じる。 また、ロシア南部のGDPはアフリカのようである。近年の経済成長を支えている原料価格の高騰や国内需要の伸び、都市化の進展などは各地域に均等な配当をもたらさなかった。これまでの経緯で言えば、地域発展のコントラストは想像以上に大きい。ロシア南部の地域は経済的にホンジュラス、フィリピン、ボリビアなどと同等であり、ランキング最下位に属するチェチェン共和国やイングーシー共和国はアフリカの貧しい国と同等である。 つまりまだロシア国内の4分の一以上の地域、約2,600万人の人々が経済レベルでアルバニアよりも低い位置にいることがわかる。 ただ、ロシア南部のいくつかの地域は2006年と比べて2倍のテンポで経済成長を遂げているのが、明るいニュースといえるかもしれない。
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