Feature ロシア マナー講座
第5回 徹底したレディーファースト


 日本でも欧米のレディーファースト文化が流入して久しい昨今、道路の車道側を男性が率先して歩いたり、エレベーターを押さえて女性を先に通したり、などの光景が見られるようになりました。ただ、欧米諸国では日本人の認識では遠く及ばない徹底したレディーファースト文化が根付いていおり、ロシアもその例外ではありません。男性のみならず、女性においても、「レディーファースト」を基本とした立ち振る舞いが求められます。
 例えば、劇場に行って、コートをクロークに預けるときに、男性は女性のコートを脱がし、自分のものと一緒に預けます。もらった番号札を管理するのも男性の役目です。女性が気を遣って、自分からコートを脱いだりするのはNGです。
 女性が煙草を吸おうと手に持ったら、男性は火をつけます。火をつけるまで、女性はずっと待っています。自分で火をつけることはマナー違反なのです。同じく、お酒も女性は自分で注ぐことはしません。必ず男性が注ぐことになっています。
 車のドアの開け閉め、エレベーター、エスカレーターへのエスコート。荷物は男性が持ち、女性は男性よりも堂々と先を歩く。
 日本人の感覚では「何をお高く留まって...」と思うようなことでも、これは全てマナーであり、常識なのです。
 ここに挙げられたものはほんの一部であり、レディーファーストに慣れていない日本人男性にとって、女性と過ごす時間はまさに「気の抜けない」時間になることでしょう。また、日本人女性にとっても、外国の男性から受けるレディーファーストに気恥ずかしさや戸惑いを感じることがあるかもしれません。郷に入っては郷に従えとは言いますが、日本にはこれまで相反するような文化があっただけに、頭で理解していても、行動を起こすのに相当の抵抗を感じるかもしれませんね。

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